Art&Culture
2017.07.21

ヨコハマのディープカルチャーストリート「関内桜通り」へGO!

Yokohama Deep Culture Street
のぞいてみたい、あるいてみたい「道」がある。
ディープ・カルチャー・ストリート
ウワサに聞いてずっと行ってみたかった場所へ。
「横浜って面白い!」そんな発見がここにはきっとあるはず。

 

LET’S GO 関内桜通り!!
JR線・市営地下鉄「関内駅」から徒歩1分、みなとみらい線「馬車道駅」・「日本大通り駅」から徒歩5分!

 

街路樹(八重桜)からの木漏れ日、戦後建築遺産、シェアオフィスに隠れ家バーなど。昼夜問わずさまざまな人が行き交い、賑わう「関内桜通り」へ。

 

ドーンとそびえるのは、神奈川新聞社やテレビ神奈川(tvk)などが入った地上13階建てのビル。

 

取材時は6月初旬。植栽のあじさいがきれいに咲いていました。葉っぱもイキイキ!

 

夜12時までやっている関内桜通り唯一の花屋「ア・トール」さん。「この通りの桜は八重桜。横浜のソメイヨシノが咲き終わってからこの通りの桜が咲くので、毎年ちょっと得した気分になれるんですよ」と話してくださったのは、店長の竹内さん。

関内は飲屋街ということもあり、大輪系の花材がズラリ。お祝いなどが主なので、つぼみ状態から売る通常の花屋さんとは違い“咲かせてから売る”のが基本だそう。
[営業]16:00〜翌00:00、日・祝休[TEL]045-664-0203

 

横浜の街は、マンホールを観察しながら歩くことも忘れてはなりません! (色いろなデザインがあるのです)関内桜通りでも、横浜の名所が地図に描かれたかわいいマンホールを発見! 1990年に電話100年を記念して設置されたようです。横浜といえば、東京との間で日本初の電話交換が開始されたば場所ですものね。

 

さて、ここでこの「関内桜通り」を歩く際に、ぜひチェックしていただきたい建物をお教えしましょう。住吉町新井ビル、泰生ビル、泰生ポーチの「ハマの防火帯建築」と呼ばれる3つのビルです。防火帯建築とは、1952年に施行された建築法に基づき防火建築帯内に建築された、主に3・4階建ての建物で、戦後建築遺産とも呼ばれています。新しい建物では出せない趣や魅力があり、横浜・関内外エリアでは“芸術不動産”としてアーティストやクリエイターのスタジオなどに活用する取り組みを実施しています。

住吉町新井ビル(1961年竣工、4階建)

 

泰生ビル(1967年竣工、5階建)

 

泰生ポーチ(1967年竣工、4階建) ←赤茶とグレーのビルに挟まれたベージュの縦長のビルです。

この3つのビルが並ぶ区間では、毎年11月頃に、アーティストやクリエイターによるイベント「関内外OPEN!」も開催されています(写真は過去の様子)。

 

「ハマの防火帯建築」のひとつ「泰生ビル」の1階には、1967年のビル竣工と同じ年にオープンした「レストラン・喫茶 ぷらむ」さんがあります。今年2017年で、なんと創業50年!

ナポリタンやポークカツなど洋食ランチが人気で、常連さんも多いとか。昭和の空気が香る落ち着いた店内で、私たちもお茶を飲んで休憩することに。

店内にはお友達や現在の3代目オーナーの描かれた絵画作品が飾られていて、ちょっとしたギャラリーに。

店内奥には、50年使い続けているという椅子&テーブルも(写真下)。昭和のいい味出てます!! 

[営業]10:00〜20:30(土・祝10:00〜14:30)、日休[TEL]045-651-9330

 

一息入れたら、再び取材へ。同じ「泰生ビル」の2階にある参加型シェアオフィス「さくらWORKS〈関内〉」さんにもご挨拶! 

ウェブプロデューサーやデザイナー、ライター、画家、研究者などさまざまなクリエイターさんがここを拠点に活動されています。 「ここは、現在40数団体の方々がさまざまな目的で利用されています。いろんな出会いがある自由で楽しい職場です!」と笑顔でオフィス内を案内してくれた事務局の佐橋さんと酒井さん。お仕事中にお邪魔しました!
[ドロップイン]10:00〜18:00[TEL]045-664-9009

 

「泰生ビル」のお向かいにある「泰生ポーチ」にも突撃取材敢行! 1階にシェアカフェ&イベントスペース、2〜4階にはさまざまなクリエイターが入居する複合施設です。

取材日はほとんどの方が外出されていたようで「今日は誰もいないようね…」と諦めかけていたところ、階段を上ってくる足音が!!

「Small is better!」と書かれた階段で出会えたのは、グラフィックデザイナーの岡部さん。編集者のパートナーと2人ユニットで立ち上げたオフィス「voids(ボイズ)」を覗かせていただきました。

「この建物の中でいちばんコンパクトなオフィスですが、自分たちで壁や床などを塗ってリノベしたのでとても居心地がよく気に入っています」と岡部さん。階段の「Small is better!」の意味がよくわかりました!

 

さて、時刻は16時半。まだ明るいうちから、真っ赤な提灯が楽しそうに揺れていたので思い切って扉を開けてみました(笑)。ここは、夕方の4時からグビッと飲める立ち飲み処「立ち呑み ななや」さん。

カッポウ着姿がトレードマークの店長、那菜江さんがカウンター越しに笑顔で迎えてくれます。常連さんから「おかみさん」、「ななちゃん」と呼ばれてみんなに愛されているんだなぁーと実感。いや〜ほんとにカッポウ着姿が似合っててかわいい♪

立ち呑みといえば、最初の一杯はコレでしょ。キンキンに冷えたジョッキ&ホッピーで、車で来たカメラマンさんを置いて一人カンパ〜イ! (これは取材ですから!!)

「お母さんのお通し」は、用意された中から好きなものを4品選べます。この日は、きんぴらぼごう、春雨サラダ、ブリ大根、うの花をチョイス!! 正直、これだけをつまみに何杯もいけちゃう!? それ以外にも、フライドポテトや唐揚げ、冷やしトマト、ななちゃんの激辛マーボー豆腐などが全品380円で食べられます。

[営業](ランチ)11:30〜13:30、(立ち呑み)16:00〜23:00、日休[TEL]045-651-1161

 

立ち飲みしながら、常連たちとワイワイおしゃべりも楽しめたので、そろそろ取材お開きか!? と歩き出したところ、なにやらビルの上の方から楽しそうな笑い声が! 「泰生ポーチ」の隣のビル(1階がタバコ屋)の屋上にバーがあるということで、お邪魔してきました。

やや急で、やや狭い(笑)階段をのぼると、「雨天・極寒・強風以外はオープン」を掲げる隠れ家風バー「ザ・バー・テンマー」さん。

店のコンセプトは“カリブ海の海賊たちのアジト”だそうで、メニューも宝探しの地図風?! 

オーナーバテンダーの斎藤さんは、新聞記者、学校の先生という経歴を経て今ここに! テンガロンハットが似合うとってもダンディーで、やさしい方で、かつての先生を慕ってこの店は元教え子さんがメニューやショップカードを作ったり、時々お手伝いをしてくれたりしているそうです。

 

ドリンクも料理もすべてがワンコインの500円! せっかくなので、ハートランドビールと、カメラマンさん用にノンアルコールカクテル「シャーリーテンプル」をオーダー。カウンターに座る私の隣には、「昨夜この店に初めて来て、とっても気に入っちゃったから2日連続で今日も来ちゃったの! 笑」という女性のお一人客が。「お料理もすごくおいしいわよ」という女性のおすすめもあり、なんと隣のビルにあるモロッコ料理店「Morocca」さんの出前が可能ということで、見せていただいたメニューの中から「ニシンの塩レモンマリネ」をオーダーしてみました。 [営業]18:00〜23:00[TEL]080-4147-8100

 

隣のモロッコ料理屋さんにオーダーしたメニューが到着! 下の写真は2つのビルの階段越しに料理が手渡される瞬間です。なるほど〜の超便利システム!! そしてこちらの料理、本当においしかったです。(こんどはお店にも伺わせていただきますね)

 

夜風に吹かれながら、夜空を見上げならの一杯格別でした!! 歴史的遺構、さまざまな職業の人々、出会う人みんながやさしく耳を傾けてくれる人情のある街、関内。この通りにアートがあふれる11月開催予定の「関内街OPEN!」も気になりますが、通りの名前でもある「桜」のシーズンも八重桜のトンネルをくぐりに訪れてみたいな〜。