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横濱硝子

海と空を映し込んだように青く透明なガラスが

横浜に根ざす伝統文化として育ってゆく。

 

1989年、横浜初の吹きガラス工房として誕生した「横濱硝子」。その特徴である深みのある青は、「横濱カラー」と呼ぶにふさわしい、澄み切った輝きをたたえている。

冒頭の写真は、横浜の海と空をイメージしたYokohama Glassオリジナルシリーズ。素材ごとに固まる温度が異なるため、2色のブルーを使用すると計算できない微妙な“歪み”を生じる。同じものが1つとして存在しないのは、吹きガラスの魅力でもある。

主催する浅利治さんが吹きガラスと出会ったのは、淺原千代治さんの工房だった。

「横浜は文明開化発祥の地とはいえ、数百年の歴史を持つ城下町や交通の要所として栄えた地域と比べると、何か物足りないと感じていました。それが小樽で淺原さんのガラス工芸に触れた時、『これだ!』と閃いたんです」

横浜の町にはガラス工芸が似合う。そう直感した浅利さんは、地元・横浜でガラス工房を立ち上げ、淺原さんに指導を仰ぐとともに、淺原さんのオリジナル色である「青」を使用する許可をもらう。自ら製作に取り組むだけでなく、大学でガラス工芸を学んでも就職先がなかった若者を積極的に採用。彼らは横濱硝子の工房で切磋琢磨しながら作品を創り、やがて全国へ巣立っていった。

残念ながら現在、浅利さんの工房の火はすでに消えており、店頭に並んでいるのは後継者たちの作品が中心になりつつある。けれどそれは、横濱硝子の伝統と横濱カラーが、全国の工房で輝き続けていることの証なのだ。

 

【profile】

1989年設立。食器やインテリア雑貨をはじめ、特注品や記念品を含めたガラス工芸品の制作全般を行っている。12月にはジェルキャンドル体験教室を開催予定。

■横濱硝子横浜赤レンガ倉庫店

横浜市中区新港1-1-1 横浜赤レンガ倉庫1号館1F

TEL.045-226-1522

 

人気シリーズ「海の華」。波を連想させる個性的なデザインで、オブジェとして飾るだけでなく、一輪挿しとしても使える。

手の中に収まるサイズのペーパーウェイトは、横浜の思い出として気軽に持って帰れそう。

小田原で「glass calion」を主催する岩沢達さんの作品。横濱硝子の“卒業生”であり、浅利さんが横濱カラーの継承者として期待を寄せる1人。

 

横濱硝子主催 浅利治さんインタビュー

吹きガラスと出会ったきっかけを教えてください

元々、横浜でガラスとは縁のない事業をやっていました。青年商工会議所の会頭を務めていたため、日本各地を訪れる機会があったのですが、そこでふと「横浜には何か足りない」と感じたのです。開港以来の「文明開化発祥の地」としての文化があるとはいえ、横浜には、城下町や門前町のような、歴史に裏打ちされた伝統的な文化はありません。これから先、横浜が世界に通じる都市として発展して行くためには、何が必要なのだろう、と考えるようになりました。

そんな時、たまたま訪れた小樽で、淺原千代治さんのガラス工芸に出会ったんです。ガラスと横浜は相性がいいと直感し、その場でガラス工房を開くことを決意しました。

まったく経験がないところから、吹きガラスの世界に入ったのですか

そうです(笑)。当時、横浜には吹きガラスの工房が1軒もなかったのですが、幸い、淺原さんに指導をお願いしたところ、快く引き受けてくださいました。また、川崎では既に伊藤けんじさんが工房を開いていらしたので、伊藤さんにもお世話になりましたね。もちろん、今も仲良くしていただいていますよ。

横浜硝子の「青」は、まさに横浜カラーと呼ぶに相応しい色ですね

この色は、淺原さんが好んで使っていらした色なんです。「横浜硝子」に欠かせない色だと思ったので、淺原さんにお願いして使用許可をいただきました。もちろん、造形を真似するわけではないし、色に特許があるわけではありませんが、やはりそういったことはきちんと筋を通さないとね。

吹きガラスの魅力とは、どんなところでしょう

ガラスは、冷えるまでのわずかな時間が勝負です。その数分の間に思い通りにいかなければ、そこでおしまい。もちろん、アシスタントを使って、何時間も熱を保ちながら作品を作り込む作家もいます。それはそれで素晴らしいものですが、私自身は、冷えて固まるまでのわずかな時間で造形が決まってしまうところに、魅力を感じます。

浅利さんの工房から、たくさんのガラス作家が巣立って行ったと伺っています

私が工房を立ち上げた当時は、大学でガラス工芸を学んでも、就職先などほとんどありませんでしたからね。私の工房にしたところで、商売として軌道に乗るまでにはずいぶん時間がかかりましたが、希望して来る若者は拒めないでしょう。だから、小さいながらも十数人の職人が働いていました。

今ではそれぞれ独立し、中には世界的な作家として活躍している人もいるんですよ。

横浜の工房はすでに閉じられたとか

はい。今も知人の工房を借りて作品づくりは続けていますが、自分の工房の火は消しました。

けれど、ここで育った職人たちが「横浜ブルー」の欠片を持って全国で工房を構えています。この色を使い続けるには専用の釜が必要なので、作品に取り入れるのは難しい面もありますが、それでも、横浜ブルーを受け継ぎ、「横浜硝子」を作り続けてくれている作家もいます。ガラス工房を経営するのは大変ですが、頑張ってほしいですね。

 

横濱硝子

ガラス製品は横浜らしさをコンセプトに製作。作家もの多数のガラス作品、ガラス製の作家アクセサリーをはじめとする多数のアクセサリー、横浜らしいマリングッズ雑貨を取り揃えています。
【メインアイテム】花器、グラス、オブジェ、おひなさま・干支などの季節もの、ストラップ、イヤホンジャック、キーホルダー、アクセサリー

  • ショップ・スポット名
  • 住所
    神奈川県横浜市中区新港1-1-1

    横浜赤レンガ倉庫 1F
  • 電話
    045-226-1522
  • 営業時間
    10:00~19:00

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