【表紙裏話】文字を自由自在に操るカリグラフィーの世界
今号のmirea72号の表紙はいかがでしたか?
秋の味覚で彩られた世界観のなかにモダンカリグラフィーのアクセント。
贅沢なコラボレーションが実現しました。
今回のコラボアーティストは、『癒しのリラックスカリグラフィー』を主催している町田真澄さんです。武蔵小杉と北山田などの3カ所で教室を開催しています。
今回は北山田の教室として使用している場所に伺い、
町田さんにカリグラフィーの魅力について伺いました。
「何時間書き続けても、疲れないし飽きないんです。次から次へとこうしたらいいかな、こうやってみよう、というアイディアが浮かんでくるので、楽しくてつい書くことに没頭してしまいます。ペンを変えればまた字も変わり、紙質や色によっても出来上がりが変わるのでそれもまた楽しくて。写経をすると没頭して癒やされるのと同じで、カリグラフィーを書いている時間は、普段の日常を忘れて集中できとてもリフレッシュできます。それも魅力のひとつだと思います。」と町田さん。
授業を終えた生徒さんに、「デトックスしたみたい」という言葉をいただいたこともあるそう。
教室では、癒やしの曲をかけ、季節にあわせたアロマをたき、より癒やされる環境にしているとのこと。
カリグラフィーと一言に言っても、実は、伝統的なカリグラフィーにはいろいろな規約が。
書体に応じた文字の高さや傾斜、ペン先の角度も決まっている限られた世界のなかでどう表現するかが当初のカリグラフィーなんだそう。
そして、もっと自由に文字を楽しく表現したいとアメリカを中心に発展した『モダンカリグラフィー』がここ数年で日本に広まりつつあります。これが正解!というのも特になく、自分の個性を出しやすいのが特徴。町田さんの作品も、伝統的なカリグラフィーで書かれたものからモダンカリグラフィーまで様々。
町田さんの作品の一部を見せていただきました。
イラストも町田さんが描かれています。
イラストと文字のバランスが絶妙ですよね。
ハロウィンカードだけでも、書体や色などを変えることによって、
町田さんのお教室では、文字のレッスンだけでなく、毎回カリグラフィーを取り入れたちょっとした作品をつくるのが特徴だとか。
カードや友人に何かプレゼントをする時に使えそうなラッピンググッズなど。
「文字がこんな風に身の回りのものに活用できるんだ、と知っていただくことで書く楽しさも増すと思うんです。今まで私自身、文字が主役になる形で書いてきたのですが、モノを引き立てる力があることにも気づいてから、カリグラフィーの魅力がさらに広がりました。」と町田さん。
町田さんがカリグラフィーに出会ったのは、2001年の時。
本屋でたまたまのぞいた趣味のコーナーで、手に取った小田原真喜子先生の本がきっかけだったそう。全身に衝撃が走って、すぐさま先生が開催する教室に行き、そこからカリグラフィー一筋17年。「これステキ!」と思い、行動するパワーは何にも勝るんだなあとお話を伺っていて思いました。
町田さんの今後の夢はというと
「干支の動物などの形を、その干支のひらがなを組み合わせて表現したオリジナル作品【干支もじ】ニューイヤーカードの本を出すこと」だそうです。
干支イラストをよくよく見ると…文字が組み込まれていたり、味わいたっぷりの年賀状。
来年はどんな図柄になるのか楽しみですよね。
文字が魅せる新たな世界。
今後どんな発展を遂げていくのか、カリグラフィーに今後も注目してみてください。
町田真澄さんの教室に行きたい方は、こちらサイトよりお問い合わせください。
また、インスタアカウントでも様々な作品をのぞくことができます。
インスタのアカウントはこちら
癒しのリラックスカリグラフィー
(財)日本手芸及協会カリグラフィー部門 師範
町田真澄