横浜みなとみらい21

Gourmet
2020.03.19

秋田を代表する工芸品「白岩焼」でジャパニーズジンを味わう

 

オンナヒトリ
Bar
で美しい
一杯を

 

横浜のバーへ繰り出し美しい一杯との出会いを綴る、オンナお一人様で行くバー連載♡  今回は、JR関内駅からも、みなとみらい線馬車道駅からも歩いて向かえる「Bar Super Nova」にお邪魔しました。扉を開いて店内に入った瞬間、目の前に広がるその空間にすぐさま魅了された筆者。そこには無駄なものが何ひとつなく、一言でいえば“シンプル!”な空間が広がっていました。


カウンターの上もご覧の通りすっきり!目に入るものは、これから座るであろう椅子と、整然と並び出番を待っているお酒のボトル&グラスたちだけ。

 


照明に照らされるバックバー。

 

カウンター後ろには、ソファ席とテーブル席。装飾的なものを省き、この空間に必要なものだけがある、という贅沢さが素敵です。

 

オーナーバーテンダーの石井豊さんにご挨拶をして、さっそく最初の一杯を作っていただくことに。石井さんは、年に数回、レシピ考案を兼ねて国内外問わず旅に出るのだそう。「当店では一ヶ月ごとに限定メニューをお出ししているのですが、メニューを作るうえで必ず今までにない新しいもの、人がやっていないものを加えるようにしています。常に発想の転換が求められるので、私にとって旅は学ぶ時間としてとても重要なものなんです。各地に出向き、そこで出会った食材やお酒はもちろんのこと、器やさまざまな文化、さらにはそこに暮らす人々などからインスピレーションを得て新しいものを生み出すようにしています」……このお店での新しい一杯との出会いも楽しみにしてほしいので、あえて店の顔となるシグネチャーカクテルなどは作らないのだそう。


バーテンダー歴20年という石井豊さん。

 

現在、“カクテルと器のマリアージュ”について勉強中という石井さんに作っていただいた最初の一杯がこちら。「2年前に秋田県の角館町(かくのだてまち)を訪れた際、知人から秋田を代表する工芸品「白岩焼」で作品づくりに取り組む陶芸家の渡邊葵さんを紹介していただいたんです。渡邊さんと、彼女の手から作り出される白岩焼の器のイメージから何か新しいカクテルを作ってみたい……それを形にしたのがこちらのカクテルです」


深い青、手にそっと馴染むかたち……秋田県まで自ら足を運び、この美しい焼き物にインスパイアされ作り上げたカクテル。麹ベースのジャパニーズジン〈和美人〉を、あえて無炭酸のトニックウォーターで割ったその名も「スティル・ジントニック」です。すっきりとやさしい飲み口ながら、どこか強さを感じる一杯。なんとなく、お会いしたこともないその女性作陶家さんを自分の中で勝手にイメージして、少しだけ近づいてみたような感覚に。器を眺めたり、触れたりしながらお酒を楽しむという初めての体験をさせていただきました。

 

このお店には、バーにある定番のボトルやグラス以外に、この白岩焼のように石井さんの目利きで選ばれたものたちに出会うことができます。例えばこちらはヒバ(ヒノキ科の常緑針葉樹)の器。日本酒を使ったカクテルをはじめ、「木製なのでウイスキーに合うのでは?」との思いから氷を使わずにウイスキーをそそぐこともあるそう。乾燥した状態よりも、少し濡らした状態の方が香りが高くなり、どこかほっとするアロマ効果がおいしさに加わります。

 

こちらは「いぐさ野菜の粉」。近年、和室が少なくなり、畳の生産も減っている現状を踏まえ、生産者さんによって開発された無農薬の食用いぐさです。

「バー文化は西洋から入ってきたものですが、日本で営業する以上、自国の文化を見直すことも大切だと思っています」と石井さん。自分の足でその土地に行き、そこで出会った新しい情報を常に横浜へ持ち帰り、お酒を通してお客様へとつないでいく……その姿勢はなかなか真似できるものではありません。

 

なんだか新しいもの、まだ知らないものにたくさん出会えそうなので、今回は、石井さんにお任せ状態で2杯目もお願いしました。さあ、どんな出会いがあるか!? 実は石井さん、南米・ペルーのカクテルについても非常に詳しい方なのです。(この取材の数日後、ペルーへ飛び立つ予定に!)「以前、試飲会でペルーのカクテルに出会い、“このシロップは何だろう?”とか“このお酒はどこで手に入るのだろう?”と興味をもったのがきっかけでした。その後、ペルーの暮らしや食文化などを調べれば調べるほど惹かれてしまいまして。日本に入ってきていないものも色いろありますので、それが私の好奇心を掻き立てるんでしょうね(笑)」……“何だこれ!?”がきっかけで、調べて、勉強して、トライして、を今もずっと続けていらっしゃるそうです。

ということで、2杯目はペルーでは“国民的”ともいえる有名なカクテル「ピスコサワー」を作っていただきました。私は、初めていただくお酒です。

 

爽やかな酸味、卵白のふわっとやわらかな舌触りが楽しめる一杯♡ 日本では珍しいペルー産の“キーライム”という酸味の高いライムを使用しているため、すっきりとした味わいが好みの人にはぜひ飲んでいただきたいカクテルです。

 

おっと!忘れてはいけない!こちらのお店では「インフュージョンカクテル」というものもいただけます。

フルーツやハーブなどを漬け込んだ自家製フレーバードスピリッツを使ったカクテルです。花山椒を漬け込んだウォッカで〈花山椒ブラッディーメアリ〉、ハーブのエストラゴンを漬け込んだジンで〈エストラゴンギムレット〉、セージを漬け込んだジンで〈セージマティーニ〉などなど約30種の味わいが楽しめます。

 

バーによっては、あえてメニューを置かないというお店もありますが、石井さんはそのメニューにもこだわります。「お客様の立場に立って考えれば、バーでオーダーする際に値段は聞き辛いと思うんです。その時にこのメニューがあれば、すべてのメニューは載ってはおりませんが、だいたいの相場がわかりますよね?」……それって特に初めてお店に訪れる者にとっては、とてもありがたいこと!安心してオーダーできます!……「それから『よくわからないから、とりあえずジントニックで』というお客様がけっこういらっしゃるんですが、そういう時に『自分はいま何が飲みたいか』を考えられるメニューがあると便利ですよね。また、初めて入った店だとしてもメニューを見れば『この店のこだわりは何か?』を知ることもできますから」。

〈鶏ハムの燻製 サラダ添え〉や〈カルボナーラ風リゾーニ〉などフードメニューもオーダーできます。

 

こちらはシガーバーでもあるので、葉巻を目的に、ゆったりとした時間を味わいに訪れるお客様も多いそう。

 

「Bar Super Nova」は2020年3月23日に10周年を迎えます。「最近は、深夜のお客様が減りました」という石井さんですが、「バーとしては、混雑していない、空いている時間を設けることも大事だと考えています。お客様の少ない時間にしかできない接客があると思っておりますので。私自身、カウンターに立ちながら一人ひとりのお客様に丁寧におもてなしができる、そういう時間が好きなんですよね」。

常に考え、学び、そして行動する石井さんのお話しを聞いて、業界が違えどしっかりと刺激を受けた夜。今度はプライベートで、ペルー旅行のお話を聞きに伺います。素敵なひとときをありがとうございました! &ご馳走さまでした!!

 

 

SPOT INFO

Bar Super Nova

 

バースーパーノヴァは「お客様に伝わるサービス」をモットーに関内に開店いたしました。ビジネス街の中にある疲れを癒すための異空間として皆様に楽しんでいただけたらと思います。選りすぐりのカクテル、シングルモルト、リキュール、葉巻、料理を是非ご堪能ください。

  • ショップ・スポット名
    Bar Super Nova
  • 住所
    神奈川県横浜市中区相生町4-65 ポラリスビル3F
  • 電話
    0045-641-8086
  • 営業時間
    (月〜土)17:00〜翌3:00/(日・祝)19:00〜24:00/第3水曜休み
  • クレジットカード
    可(VISA、MASTER、JCB、AMEX、Diners)※葉巻の販売は現金のみ。
  • 駐車場
  • 喫煙利用
  • 予約
  • サービス料・チャージ
    お一人様チャージ¥300
  • 平均利用額
    ¥4,000〜¥5,000
  • 個室
  • 総座数
    22席(カウンター10席、テーブル12席)
  • 席種
    カウンター席、テーブル席
  • ペット
    不可
  • ドリンク
    カクテル、ウイスキー、ワイン、ビール、ノンアルコールカクテル
  • 貸切
    不可
  • URL