女性店主が一人で切り盛りする鎌倉の小さな花屋。街の風景に溶け込む花々で日常に潤いを。
鎌倉駅から徒歩3分、御成り通りから1本脇道に入った場所にある『鎌倉の小さな花屋』CHIC(シック)。
以前は、手づくりのケーキを販売する街の洋菓子屋さんだった場所だそう。
街に溶け込み、いつもそこにお店があるのが当たり前、そんなご近所の方々にとって、馴染みのある場所を受け継ぎ、CHIC(シック)が2019年夏にオープン。
「この場所で、長い時間紡がれてきた想いを引き継ぎ、CHICもご近所の皆さんに愛されるお店にしていきたいなと思っています」とオーナーの大松さん。
お店に入ると、真っ先に目に入る、色とりどりの花。
“主役は花とお客様”と、内装はシンプルに、モノトーンベースですっきりとさせたそう。
大松さんが作業する大きなカウンターに、自然光がたっぷり注ぐ大きなアールを描いた窓が印象的です。
とても開放的な心地よい空間で、花の香りがふわっと香り、思わず深い深呼吸をしたくなる、そんな場所です。
「花には季節を知らせる役目もあるんです」と大松さん。
「初夏ならシャクヤク、夏なら向日葵…とここに並ぶ花も季節にあわせて変わっていきます。外を歩く人たちが、店内の花をチラッと見て『もう夏なんだな』なんて季節を感じてもらえたらうれしい」と語ってくださいました。
今回、mireaのために花束を作っていただきました!
さて、どんな花束になるのでしょうか?ワクワクしますよね。
流れるような手つきで、葉っぱをとるなど1本1本整えていきます。
そして、包装にもこだわりが。
「花そのものが美しいので、本来の素材を活かした華美になりすぎない包装に気を付けています」
こちらは、包装に使う紙類。どんな色にまとまるのかワクワク感が募ります。
くるくるっと麻ひもを巻き付けたり、紙を巻いたりして、できあがったのがこちら。
クラシックなカラーのローズにグラデになるような花とアクセントになる実や植物。これで約2,000円ぐらいだそうです。お花1本からの包装も可能で、金額や要望にあわせた購入ができるから、記念日や日常に花を取り入れたい時にも活用したいです。
またスワッグのオーダーも可能。オーダーがあって作ったというスワッグを見せていただきました!購入した花を最初は活けて楽しみ、その後スワッグにするのもおすすめです。
「お客様が思い描く、漠然としたイメージをお伝えいただければ、それを具現化しつつイメージを上回れるよう努めさせていただきます。誰かに差し上げるプレゼントはもちろん、普段家に飾る花をこの店で買いたいな、と思ってもらえるようになりたいですね」と大松さん。
「住む場所の風景の一部になれたら」と今後の展望を語ってくださったように、季節を知らせる花々とCHICが、この街の日常にきっとなっていくのですね。