Nightview
2020.11.20
イルミネーションの元祖に思いを馳せて
一年で最も煌びやかな夜がやってきました。
これからの季節は普段の電飾にクリスマスイルミネーションが加わり、
横浜夜景は一層、輝きを増します。
そもそもイルミネーションはいつから始まったかというと、
その歴史は古く、起源は500年以上も前に遡ります。
16世紀、ドイツの宗教改革で有名なマルティンルターが、
クリスマスイブの礼拝帰りに森の中でみた満天の星空に感動し、それを再現すべく始めたのがイルミネーションの始まりだそう。
ただ、その方法は今のような電球ではなく、木の枝にロウソクをたくさん飾るものでした。
そのため、ロウソクの火が樹木に広がり、火事が多いことが問題になったこともあったそう。
今のイルミネーションはLED電球が主流ですが、オレンジ系のライトにはロウソクの火を感じさせるものもあります。
今宵は横浜夜景を眺めながら、ヨーロッパの聖夜に思いを馳せてみてはいかがしょう?
気象予報士・夜景観賞士 多胡安那