Trip
2014.09.26
造船所の名残に触れる。
全体の面積約186ヘクタールのうち、埋立地が約76ヘクタールを占めるみなとみらいには今や多数の商業施設やホテル、オフィスビルが林立しているが、昔は造船所だった。帆船日本丸を係留し保存活用している1号ドックと、横浜ランドマークタワーの隣にある石畳のドックヤードガーデンとして知られる2号ドック、これこそがかつて桜木町駅海側の埋立地にあった三菱重工業株式会社横浜造船所の名残である。現在はいずれも国の重要文化財に指定されその面影を残しながらも、プロジェクション3Dマッピングや音楽コンサートのイベントスペースとして活用されている。この他にも注目したいのが、みなとみらいセンタービルとみなとみらいグランドセントラルタワーにある「2つのいかり」だ。どちらもビルの新築工事中に発掘され、アート作品としてそれぞれのビルのパブリックスペースに展示されている。こうした昔のヨコハマからの思いがけない贈り物もみなとみらいならではと言えるのではないだろうか。