えっ!これもアートなの!?みなとみらい街中パブリックアート巡り♪
パブリックアートとは、公共空間に設置される芸術作品のこと。
「新しい建築物を建てる時にアート作品を設置する」という「みなとみらい21 街づくり基本協定」により、現在では横浜駅からみなとらみらい周辺にかけて、60点を超える作品が街中に点在しています。
そのなかで、行ってみたい!見てみたい!撮影してみたくなる!そんなおすすめのパブリックアートをピックアップしました。みなとみらいへのお出かけの際、ぜひ立ち寄って眺めてみてくださいね。
まずは横浜美術館横の屋外にあるこちらの作品からご紹介します。
(1)風の音符/新宮晋
自然エネルギーが持つ特徴を作品の動きに活かそうと、風や水で動く作品を作り続ける新宮晋氏の作品。
風を受けてゆっくりと回る白い羽が優雅です。その時々で異なる表情に注目してください。
また、横浜美術館隣接のレストラン「ブラッスリー・ティーズ・ミュゼ」の窓からは、「風の音符」を一望することができます。食事をしながら、じっくり眺めながらのもまた粋な鑑賞の仕方かもしれません。
真っ赤な手形がなんともユニークな作品は、横浜メディアタワーの屋外あります。
(2)Hello (手型)(円盤)/鎌田 恵務
『Hello』というタイトルの作品でこちらは「手型」というネーミングがつけられています。 実はこの作品、もう1つのパブリックアートと対の作品。横浜メディアタワー内に入るとすぐ現れる「円盤」と対。円盤は鏡になっています。
「一つの小さな手から生まれる人と人とのふれあいが、真に潤いのある豊かな優しい空間、文化を創り上げてゆく…そんな想いに祈りをこめて・・・」創り上げられた作品だそうで、円盤の方をよく見ると、さまざまな国の言葉で「こんにちわ」と書かれています。
見て楽しんで、自分を映して楽しんで、言語の多様性にも触れながら少し考える時間をもてる作品です。
こちらは、みなとみらいグランドセントラルタワー近くにあるステンレスでできた、パブリックアート。
(3)PLANKTON/長谷川 仁
地球上生物の生命維持に欠かせない酵素を生むプランクトンをモチーフに、微小ながらもその存在意義の大きさ、神秘さをダイナミックに表現した作品だそうです。
中に入って青空越しに見上げる見方も空に模様が入ったような見え方がして面白いですよ。今回は曇り空で残念ですが…。
そこから数歩歩いた場所にある同タワーの入口付近には、こんなパブリックアートもあります。
(4)wind and Tide-風と潮流/片桐 宏典・ケイト・トムソン
左右に分かれて置かれてあるけれど、対の作品です。
流線型をした舟と打ち寄せる波や風が削り取った大地をイメージした4つのフレームオブジェ。
ベンチとしても座れるので、ここで休憩している人もちらほら見かけたりします。
さて、ところ変わりまして、こちらはクイーンズパーク内。喫煙所近くにあるこちらのパブリックアート。
(5)結婚式/牛島 智子
式を挙げたカップルが、ぜひここで記念写真を…という意図から創られた作品だそうで、2人ペアで座れるようになっている椅子がキュートですね。
実際にベンチとして利用されており、子供たちにも人気。もちろん一人で座って楽しんだってOKです。
同じクイーンズパーク内にも1つパブリックアートがあります。
それがこちら。
(6)家族/エステル・アルバルダネ
子供を連れた父親、肩に子供を乗せた母親、まとわりつく犬をモチーフとした作品です。
クイーンズスクエア内に入ると、広場(クイーンズサークル)ではこちらの作品にも出会えます!
(7)セダクション/立木 泉
イベント広場床に描かれた赤に浮かぶ白い球体。人間の生命とコミュニケーションのあり方を考えるための空間として機能することを意図して作られた作品だそうです。イベントが行われていると、ここに客席がセットされていたりして、全景を見ることが難しいですが、何も開催していない時には、ぜひじっくりと上の階から眺めてみてはいかがでしょうか。
そして、同じクイーンズスクエア内、クイーンモール1F、横浜みなとみらいホールのチケット売り場に近い場所にあるのが、こちらのパブリックアート。
(8)船出/西田 明未
壁と床に描かれたキラキラ素材のアートがとても色鮮やか。横浜開港以来、横浜の都市を拠点に活動する人々の様子を波モチーフで表現しているそうです。
また、「船出」近くにある「横浜みなとみらいホール」のエントランスホールにある壁画もパブリックアート。コンサートに行ったらぜひともゆっくり眺めてほしいです。
(9)季の風奏/田村能里子
画家・壁画家の田村能里子さんによる壁画で、作者から横浜市に寄贈されたもの。20人の美女神たちが緋色(ひいろ:やや黄色みのある鮮やかな赤)で描かれており、この壁画に囲まれた空間は、音楽空間にぴったりな感性を解き放つ雰囲気が漂っています。
横浜みなとみらいホールから横浜パシフィコ方面へ歩いていくと、臨港パークがあります。
その公園内にもパブリックアートが!
(10)フルーツツリー/崔 正化(チェ・ジョン・ファ)
臨港パーク内、中央に位置する場所に、一際目立つ存在の巨大ツリー。その名も「フルーツツリー」。
韓国を拠点に活動するアーティスト崔 正化(チェ・ジョン・ファ)氏制作による、「横浜トリエンナーレ2001」出品作品。
カラフルなインパクトある見た目と、フルーツツリーと言いながら、フルーツだけでなく野菜もいっぱいモチーフに使われているのも見ていて楽しいです。何種類の果物や野菜があるか、数えてみるのも面白いかも。
さて、こちらは臨港パーク近くの国立大ホールのエントランスに設置されているパブリックアート。
(11)星座/平山郁夫
宇宙の無限の広がり、奥行きを観るものに感じさせるステンドグラスの作品です。平山郁夫画伯による原画を元に製作されたもの。
「国立大ホール」のオープン1994年、開港記念日(6月2日)の横浜上空に見えた星空をコンピューター解析して星座を配置したそうで、そのエピソードを聞くとなんともロマンチック。
星の神話、ギリシャ神話の世界が壮大に描かれており、どの角度からも見方を異にして、楽しむことができます。ホールを訪れた人は、まずこのステンドグラスに出迎え、これから始まる公演のワクワク度が高まること間違いなし。14もの星座が上から降り注ぐように光輝く姿はドラマティック。ついついじっくり眺めてしまいたくなる作品です。
普段はイベント参加者のみが閲覧可能ですが、定期的に一般公開されていますよ。