
【そごう美術館】アールヌーヴォーからアールデコに咲いたデザイン
オールドノリタケ×若林コレクション
■会 期 2022年9月10日(土)~10月16日(日) *会期中無休 ■会 場 そごう美術館(そごう横浜店 6 階)
■開館時間 午前 10 時~午後 8 時 事前予約不要
※入館は閉館の 30 分前まで。 ※そごう横浜店の営業時間に準じ、変更になる場合がございます。
《色絵金盛薔薇文飾壺》1891-1921 年頃
明治の開国後、世界に向けて開かれた港「横浜」。激動の時代のなか、森村市左衛門と大倉孫兵衛―横浜に ゆかりあるふたりの出会いは、オールドノリタケの発展に大きく貢献しました。
一般財団法人 そごう美術館
オールドノリタケとは、明治中期から第二次世界大戦期にかけて、森村組および日本陶器(現・株式会社ノリ タケカンパニーリミテド)によって製作・販売・輸出された陶磁器です。
19 世紀後半、欧米では万国博覧会が各地で開催され、日本をはじめとする異国への関心が高まりを見せます。 そのなかで、明治政府の殖産興業政策の一環として陶磁器の生産が強化され、万国博覧会などを通じて欧米諸国 に紹介されました。
こうした時代に創業されたのが森村組です。森村組と、森村組の関連会社として設立された日本陶器は、アメ リカの販売拠点であるモリムラブラザーズとの協同により、当時の欧米の顧客ニーズをいち早く取り入れ、新し いデザインの陶磁器を次々と生み出していきました。
本展では、オールドノリタケの陶磁器やデザイン画などをご紹介いたします。アールヌーヴォーの華麗な絵付 けを施された作品や、アールデコの可憐なモチーフが儚く咲いた作品など、欧米に学びながらも独創性を開花さ せた意匠、技法、器種を網羅する若林コレクションから、オールドノリタケのさまざまに咲いた色彩とデザイン をお楽しみください。
展覧会のポイント
●オールドノリタケの優れた技巧をご覧いただけます。 明治工芸の細密描写は、近年大きな注目を集めています。明治輸出工芸の流れをくむオールドノリタケの職人
たちは、欧米に学びながら、さまざまな技法を探求・駆使し、陶磁器を生み出していきました。 本展では、オールドノリタケを構成する優れた技巧を、解説と共にご覧いただけます。
●オールドノリタケを、「モチーフ」、「スタイル」、「テクニック」、「ファンクション」の 4 つの観点から読み解きます。 本展では、制作技法はじめ、作品に描かれたモチーフ、デザインの様式、陶磁器の器種と、4 つの観点からオールドノ リタケを紹介・解説いたします。さまざまな角度から、オールドノリタケをお楽しみいただけます。 ●華やかなオールドノリタケのテーブルセッティングをお楽しみいただけます。 オールドノリタケの作品をコーディネートし、展示室内に華やかなアフタヌーンティーのテーブルを再現いたし ます。テーブルセッティングは、横浜市在住のテーブルコーディネーター・竹内薫氏にご担当いただきます。
テーブルコーディネートのコーナーでは、
《色絵金彩ビーディング和風人物風景文ティーセット》 1908-26 年頃 を中心とした、アフタヌーンティーのテーブルを お楽しみいただけます。
この作品群には、欧米の異国趣味を反映したような、 和風の人物・風景が描かれています。 金彩の繊細な表現も見どころです。
【「横浜」とオールドノリタケ】 オールドノリタケには、横浜にゆかりある二人の人物が関わっています。森村市左衛門と大倉孫兵衛です。 横浜で商売を行っていた二人は意気投合し、やがて義兄弟となりました。 ふたりの出会いと活躍は、オールドノリタケの発展に大きく貢献していくこととなります。 森村市左衛門(1839-1919)は、森村組・日本陶器の創始者です。武具商に生まれましたが貿易商を志し、横浜 において、舶来品を仕入れ、武家に販売する商いを始めます。こののち、アメリカに渡った弟・豊と共に、陶磁 器の製造・輸出・販売を行っていくこととなります。 大倉孫兵衛(1843-1921)は、江戸・日本橋の絵草子屋に生まれます。横浜では、外国人を相手に錦絵の販売な どを行っていました。美術に関する優れた感性を活かして、主にデザインの面で手腕をふるいました。のちに、 息子・和親とともに大倉陶園を創始します。
広報用貸出画像
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《色絵金盛薔薇文飾壺》1891-1921 年頃 | |
《色絵金彩藤文花瓶》1891 年-1921 年頃 | |
《色絵金彩婦人型ドレッサーセット》 1908-26 年頃 | |
《色絵ラスター彩花文鳥付掛花入》 1920-31 年頃 |
《色絵金彩婦人文蓋物》1920-31 年頃 | |
《色絵白盛梅文カップ&ソーサ―》1911-21 年頃 | |
《色絵エッチング金盛牡丹文双耳花瓶》1911-21 年頃 | |
《白盛牡丹文香水瓶》1908-26 年頃 |
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本展のお問い合わせ
そごう美術館 〒220-8510 横浜市西区高島 2-18-1
TEL 045-465-5515 FAX 045-465-2298 担当:寺田(masako-terada@sogo-seibu.co.jp)/大塚(yasuko-otsuka@sogo-seibu.co.jp)
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