【取材記事】みなとみらいのビル群が一斉にライトアップ!
29回目を迎えるクリスマスシーズンの風物詩「TOWERS Milight “UP”」
みなとみらいのオフィスをはじめとするビル群が、一斉にライトアップする恒例のイベント「TOWERS Milight “UP”(タワーズミライト アップ)」。実に29回目となる今年は、約40の建物が参加します。その歴史や思いについて、改めてご紹介します。
定番の横浜ランドマークタワーやクイーンズタワーをとらえたショットはもちろん、開発と共に変わってきた街へ、お気に入りの風景を発掘しに行きませんか?
横浜ランドマークタワーから始まった「全館点灯」
TOWERS Milightは、1993年にオープンしたばかりの横浜ランドマークタワーが「街の未来を創出していこう」という思いで実施した「全館点灯」が始まりです。その後1997年から周辺施設も参加し始め、2006年の10周年を機に「TOWERS Milight」という新たな名称を制定しました。
全館点灯といっても、照明をコントロールする機能も、就業時間・営業時間も、ビルによってさまざま。
「本当に施設のご協力ありきなので、私たちの思いを共有することが重要でした」と土田さんは語ります。
震災や新型コロナウィルスで開催の見送りが議論された時期もありましたが、街を元気にしていきたいという強い思いから一度も中止することなく継続してきました。
参加施設の中には、外から見て電気が消えている部屋を発見し「あそこが消えてるからつけて」と連絡を取り合ってくれるようなところもあったそう。施設の積極的な協力で成り立っているんですね。

(右から)
主任・大西ゆみさん
課長・土田俊樹さん
岩尾彩見さん
星が増えていくように街の光が増える様子をいろんな角度で楽しんで!
10年、20年前とは街の様子も様変わりし、99パーセントの街区が開発されているみなとみらい。
「どうしても横浜ランドマークタワーから海側にかけたラインがみなとみらいの典型的な風景のイメージがありますが、さまざまな建物に協力いただいているので、ぜひ地区全体を見ていただきたい」(土田さん)とのこと。
施設の屋上や高層階など、夜景鑑賞スポットも増えています。
毎年楽しみにしていて、当日は夜景の見えるレストランで食事をする予定だからと日程の問い合わせをくれる方もいるそうです。

「どの場所から見上げても灯りがついているという情景になるので、夕暮れ時から日が暮れた後まで、いろんな場所を回遊すると、本当にこの街全体が光で彩られているんだなというのが感じられるのではないかなと思います。夕暮れ時の夜空に少しずつ星が増えていくように、地上にも少しずつ光が増えていくイメージで見ていただけると良いかもしれません。当日以外も来ていただいて、ぜひ違いを実感してください」(土田さん)
「撮影で地区内を回っていると、『あれ? なんかいつもより今日光ってない?』『なんだろうねー』といった声が聞こえることがありますね。私たちも気づいていないところをぜひ発掘して、写真をアップしていただけたら嬉しいです」(大西さん)
「ビル全体が協力してイベントを作り上げている素敵な街だということを、より発信していって、もっとたくさんの方に見ていただきたいですね」(岩尾さん)
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運河越しに水辺の夜景を楽しむことができます

横浜ランドマークタワーやみなとみらい大通り沿いの夜景を360度見渡せます
環境配慮の取り組みと消灯アクション「TOWERS Milight “DOWN”」
「TOWERS Milight “UP”」は、再生可能エネルギーで作られた電力の「環境価値」を証明する「FIT非化石証書」を、地区内事業者であるみなとみらい二十一熱供給株式会社から購入して開催されます。この電力の供給源は、横浜市が再生可能エネルギーに関する連携協定を締結している茨城県神栖市などの風力発電所・太陽光発電所です。
3月28日には、環境配慮への取り組みとしてライトを一斉に可能な範囲で消灯する「TOWERS Milight “DOWN”」も実施されます。2022年から行っているもので、同年4月にみなとみらい地区が環境省の「脱炭素先行地域」に選定され、2030年度までに電力消費に伴うCO₂排出“実質ゼロ”を目指していることや、昨今の電力不足の状況等を鑑みて企画されました。
今年度はWWF(世界自然保護基金)が主催し、世界の人々が同日同時刻に消灯する環境アクション「EARTH HOUR」と同時開催されます。
建物ごとのカラーを活かしたイルミネーションと合わせて楽しもう!
「TOWERS Milight “UP”」は一日限りですが、参加施設では当日を含めて長い期間、独自のイルミネーションが実施されています。
それぞれの施設の特徴に合わせた個性あるイルミネーションを、ぜひ楽しみに行ってみてください。
(以下、参加施設の一例)

(11/1~2/28 16:30~23:30)
ゴールドと白を基調とした、華やかさと落ち着きをあわせ持つイルミネーション。伝統と近代が調和する桜木町駅の空間に美しく映えます

(11/7~2/8 16:00~23:30予定)
ビル前の広場が、青を基調にした幻想的な空間に。椅子が並ぶカウンターはお洒落なバーのような雰囲気も

(11/6~2/8 16:00~23:00)
ゴールドと白・青の3色で形にもメリハリがつけられており、水を使った演出が素敵。角度によってさまざまな見え方が楽しめます

(11/16~2/15 16:30~23:00)
落ち着いたシャンパンゴールドのイルミネーションとトナカイのオブジェがポイント。
植物の力で光らせているボタニカルライトが灯る一画にも注目!

(11/6~2/8 16:00~23:00)
ヤマハミュージックのある横浜シンフォステージでは、柱の上に飾られた音符から光が流れ落ちる粋な演出

(10/4~2/8 16:00~23:00)
京急グループ本社前では、京急電車のイメージである赤を基調とした光が木を覆っています。
また、10分間隔で電車が効果音付きで走る演出も。
何の電車が走るかはお楽しみ!

(11/6~2/8 16:00~23:00)
建物の横から新高島駅入口までのスペースには、青と黄色・白のイルミネーションが彩ります
TOWERS Milight “UP”(タワーズミライトアップ)
日時:2025年12月24日(水)16:30~19:30
場所:みなとみらい全域
TOWERS Milight “DOWN”(タワーズミライトダウン)
日時:2026年3月28日(土)18:30~21:30(コア時間 20:30~20:40)
*消灯時間:20:30~20:40の10分間(可能なビルは18:30~21:30の3時間)
*消灯範囲:外観照明や看板、オフィスの消灯(可能な範囲)
場所:みなとみらい全域