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取材記事

音楽のあふれる街 みなとみらいへ!
街中がステージになる「みなとみらいSTREET MUSIC」

みなとみらいの各所で、黒い看板の横で演奏するミュージシャンを見かけたことはありませんか?
実は彼らは、オーディションを通過した「みなとみらいSTREET MUSIC(以下、MMSM)」の登録アーティスト。
地区内に多くの音楽施設を持つみなとみらいならではの、音楽があふれる街づくりへの取り組みのひとつとして今年リスタートしたMMSMについて、運営に携わる事務局、会場、そして出演者の皆さんにそれぞれの思いをお聞きしました。

「みなとみらいSTREET MUSIC」は
この看板を目印に!

ストリートミュージシャンに日常的な活動の場を

MMSMは、元々ストリートミュージシャンに正式な演奏の場を提供しようとクイーンズスクエア横浜 クイーンズサークルを演奏会場として2014年に始まった取り組みです。
今年度からは、地区内に多様な音楽ホールが集積したことを契機に、みなとみらいを起点に横浜を音楽の街としてブランディングしていく「Music Port YOKOHAMA」の第一弾プロジェクトとして、街のいたるところで日常的に音楽を楽しんでもらおうというコンセプトに賛同いただいた17の会場(7/31時点)をステージに、装いも新たにスタートしました。

出演アーティストは、年1回の公募で音楽関係者による一次審査、会場施設による二次審査を経て選ばれます。審査を通過したアーティストには、1年間有効なパスを発行。パスは二次審査でマッチングが成立した施設でのみ有効となり、今年は232組の中から81組のアーティストがパスを手にしました。

出演アーティストはMMSM専用の予約システムを使って会場予約をし、当日は機材の搬入から撤収まで、全て自分たちの手で行っているそうです。

1年間「みなとみらいSTREET MUSIC」で演奏できるパスカード

「幅広いジャンルのアーティストが出演する会場もあれば、雰囲気に合わせて「落ち着いた曲」の演奏を希望する会場もあります。イベントに合わせて「ジャズ中心」等、会場からリクエストをいただくこともありますので、出演者の方には編成を変えていただく等柔軟に対応していただいています。MMSMは審査時のメンバーと編成が変わっても、レベルが変わらないのであれば『全然OK』!事務局も会場もゆるく、自由に音楽を楽しんでいこうというスタンスで実施しています。

事前に会場関係者自身で選んだアーティストに出てもらうことで、会場の雰囲気とマッチした音楽をお客様に届けることができ、会場側も安心して演奏場所を提供しやすい仕組みにしています。」と、MMSMを主催する(一社)横浜みなとみらい21の長井さん。

一般社団法人 横浜みなとみらい21企画調整部 企画調整課
担当課長 長井亮さん(左)、江澤ちどりさん(右)

また、同じく担当の江澤さんは「みなとみらいを音楽の街として盛り上げていきましょう!という地区全体の取り組みに賛同し、複数の施設が無償で会場を提供してくださいました。複数会場での開催や出演者の公募に審査と…今までとは全く違うシステムで運営していくため、どういうオペレーションでやっていけば良いのかと、事業がスタートするまでは試行錯誤の日々でした。スタートした今でもそうですが(笑)。

今まで大きなトラブルもないままこれているのは、ライブの開催等ほぼ初体験というなか、ご尽力いただいている会場担当者の方、施設スタッフの皆様、そして百戦錬磨のアーティストの方の御協力無くしては、絶対無理だったと思います。もちろんその音楽を楽しんで広い気持ちで受け入れていただけるお客様も含め、本当に感謝しかありません。」と、笑顔で語ってくれました。

今後について長井さんは、「定期的にジャズナイトを開催したいといった会場サイドからのリクエストや、元は音楽の演出がなかったイベントにMMSMを取り入れていただく機会も出てきました。身近に音楽を感じることの取り組みが少しずつ認知されてきているのではないかと感じています。今後はさらに演奏会場や機会を増やし、街のあちこちでMMSMの看板が置かれ、日常的に音楽が聴こえる。文字通りみなとみらいが『音楽のあふれる街』になるよう、会場・演奏者・お客様、そしてこの街全体でMMSMを育てていきたいですね」と意気込みを語ります。

今後も日常的な演奏はもちろん、今年の秋に開催される「横浜音祭り」などの音楽イベント、さらには音楽以外のイベントとの連携も行っていき、「MMSM」の展開を今以上に進めていきたいとの事。これからのMMSMがますます楽しみですね。

「みなとみらいSTREET MUSIC」
アウディみなとみらい
横浜ロイヤルパークホテル
地区内イベントでの開催の様子
クイーンズスクエア横浜 クイーンズサークル
〈「みなとみらいGARDEN LIFE 2022」(ガーデンネックレスとの連携イベント)〉
赤レンガパーク 
〈マルシェイベント「BAY WALK MARKET」〉

みなとみらいへの玄関口・新高島にも音楽を!資生堂グローバルイノベーションセンター(S/PARK

今年度からMMSMの会場となった、資生堂グローバルイノベーションセンター(S/PARK)。
すぐ近くのみなとみらい線新高島駅や横浜駅から、みなとみらい地区のオフィスや商業施設に向かう人が多く通る場所です。
ご協力・調整いただいているのは、資生堂S/PARKの小玉さん。MMSMへの思いを伺いました。

株式会社 資生堂 みらい開発研究所研究開発統括部S/PARK事業企画グループ 小玉晶子さん。
ご自身はジャズやボサノバがお好きだそうです

「当館は、純粋な商業施設ではないこともあり、みなとみらい全体の取組みに協力できるものがなかなかありません。今回MMSMのお話を伺って「面白い取り組みだな」、「コンセプトがすごく素敵だな」と思い、是非協力したいと社内を説得して実現することができました。

基本は出演者の方が全て設営も撤収も行うということで、こちらはノータッチでできるようにと事前にマニュアル等を準備しましたが、スタートしてみるまでは一体どうなることやら。

いざ始まると様子が気になり、これまで開催した全ての公演を観に行き毎回楽しませてもらっています。当日現場でも分かりやすいようにマニュアルを電源の所に貼る等して、出演アーティストのみなさんがご自身で進行しやすいようにと地道な工夫も重ねています。

電源ケーブルにマニュアルが。きめ細やかな気づかいが垣間見えます

音源を聴かせていただいて、演奏場所であるS/PARK Cafeテラスの雰囲気にマッチした方を選ばせていただきましたが、それにも増して、アーティストの方が「この曲はS/PARKに合うと思って!」と演目を工夫してくださるのが、とても嬉しいことです。
道行く人に、歩く間だけでも楽しんでいただけたら嬉しいし、ちょっと興味が湧いたら、演奏時間は1回30分なのでぜひ気軽に覗きに来ていただけたらと思います。」

出演者にとってのMMSMとは?

横浜での新たな出会いに期待 初心にかえって音楽を楽しんでいます

取材日当日、クイーンズスクエア横浜のクイーンズサークル(屋内)とクイーンズパーク(屋外)で2ステージをこなしていた「カルナバケーション」。
メンバーはライブハウスでは10人になることもありますが、前回は4人、この日はヴォーカル・ギターの村田さんとサクソフォンの林さんの2人編成でした。通常とは異なる編成で観ることができるのもMMSMならでは。
当日はテラスで食事をする方やみなとみらいを散策中のお客様、子ども達も興味津々。熱心なファンの姿もありました。

「いつものライブでは僕たちを見るために来てくれるお客さんばかりですが、このMMSMでは、僕たちの音楽を初めて聴く方に、いかに足を止めてもらえるか、初心にかえってトライ&エラーを繰り返しています。今までは都内での活動が中心だったので、MMSMでの出会いが次へと広がれば良いなと思っています。いつものライブとは違いストリートで行うライブは、会話のジャマにならないようにと思いながら音を出しています。
編成が普段と大分違うので、MMSMでのシンプルなライブを見て気に入ってもらえたら、大人数のカルナバケーションを見にYoutubeや実際にライブハウスに足を運んでもらえると嬉しいですね。」

カルナバケーション ヴォーカル・ギター 村田匠さん(左)、サクソフォン 林遼佑さん(右)
ポップスからブラジル人のミュージシャンと作ったという曲まで、さまざまなテイストの曲を披露してくれました
みなとみらいのロケーションで演奏できるのは貴重な機会

同じく取材当日、人気ジャズバンド「jaja」のサックス奏者の秋山さんは、クイーンズサークルにピアニストとのデュオで登場。
夕方にピッタリの心地よいメロディに買い物帰りの人々が次々と足を止め、CDを手に取る人もいました。

秋山さんは、実際にほかのミュージシャンがクイーンズスクエアで演奏しているのを見て自身も応募を決めたそう。

「みなとみらいのおしゃれなロケーションで演奏できるのは貴重な機会。いつも平日に演奏しているので土日に比べ、人出は少ないと思いますが、それでも多くの方が立ち止まり僕らの音楽を聴いてくれるのはとても良いキャンペーンになっています。新型コロナウイルスの影響でイベントがキャンセルになり、音を出したくても出せない状況が続いた中で、こうやって演奏できる場所があると言うことは本当に幸せなんです。

機材の搬入などは一人で行うので大変ですが、来られたお客様が楽しんでいる姿を見ると、苦労した甲斐があります。いつもとは違う編成での演奏のため、昔からのファンの方にとっては「あれ?」と思う事もあるかもしれませんが、この「MMSM」で初めてjajaを見て、興味を持ってくれる新しいファンが出来るのも嬉しいですね。気に入ってくれたら、次はライブハウスに来てくれたら、もっと嬉しいですけどね。」

jaja 秋山幸男さん(左)とこの日のピアノ奏者の山下ゆりのさん。
サックスでは、循環呼吸(呼吸の間も絶え間なく口から空気を吐き出すことによって息継ぎの無音時間をなくす演奏技法)のテクニックで何度も見せ場をつくってくれました

みなとみらいを音楽で盛り上げたいという思いと、ストリートで可能性を広げていきたいというアーティストの皆さんの思いが重なって形になるまでには、さまざまな工夫や苦労があることがわかった今回の取材。

通勤で通り過ぎてしまういつもの場所、普段通りのランチタイム…
そこに音楽という素敵なスパイスを足してくれる「みなとみらいSTREET  MUSIC」。たくさんのアーティストの中から、あなたの推しを見つけてみませんか?

今後の出演スケジュールは、「みなとみらいSTREET MUSIC」のウェブサイトで確認することができます。

みなとみらいSTREET MUSIC
https://musicport-yokohama.jp/street-music/
主催:一般社団法人 横浜みなとみらい21
TEL:045-682-4403