【取材記事】みなとみらいミュージアム紹介②
「首都高MMパーク」には、すごい技術とレアな”〇〇”がいっぱい!
コロナ禍で、なかなかご紹介できなかったみなとみらいにある4つのミュージアムを紹介します。
今回は「首都高MMパーク」です。
企業ミュージアムが続々とオープンしているみなとみらい。編集部スタッフは首都高速神奈川1号横羽線みなとみらい出入口の隣りに、2021年6月に新設された「首都高MMパーク」へやってきました。
ここは首都高速道路株式会社神奈川局の社屋内1、2階にあり、「首都高の取り組みに親しんでもらうことを目的とした、展示やビデオ上映などを楽しみながら学べる」展示スペースです。
1階フロアに入ると、実際に首都高を走る黄色のパトロールカーとバイクの展示が!特別に車両の標識装置や回転灯を光らせてもらうと、一気に臨場感が高まります!これは、乗り物好きにはきっとたまらないでしょう…。
初めて見た黄色のパトロールバイクが気になり、今回、首都高MMパークを案内してくれた首都高速道路株式会社の佐々木さんに、詳しい話を聞いてみました。
「通称“黄バイ”と呼ばれていて、路肩の少ない山手トンネルのみで走るパトロールバイクなんです」とのこと。
事故や災害時に迅速に現場に向かい、渋滞の中でも機動性の高さを持つ黄バイに出会えるのは、かなりレア。
ちなみにパトロールカーは、通称“黄パト”と呼ばれています。現在は感染症対策のため実施していませんが、コロナ禍収束後はパトロールカーと黄バイの乗車体験もできるようにしたいとのことでした。
案内してくれた佐々木さんのイチオシは、「普段は見ることのできないトンネル防災の展示です。トンネル内で災害が起こった時の、非常滑り台と非常電話の使用方法が学べるので、とても役に立つコンテンツです」とのこと。
首都高速神奈川7号横浜北線および北西線 など長いトンネルがある高速道路では、火災が発生した時にトンネル内に閉じ込められないよう車道の下に避難通路が設けられていて、非常口から滑り台で避難できるようになっているそうです。
非常口がまさかの滑り台になっているなんて!と驚きです。
また非常電話ボックスを開けて中も見せてもらいました。もしもの時に備えた知識として学びになりますね。
滑り台で下の避難通路へ
そのほか、実際に高速道路上に設置されている道路標識も展示されています。
近くで見るとこんなに大きいんですよ。
今高速道路で使用されている道路標識は、再帰性反射という光を当てると当てた方向に反射する技術を使っていて、夜でも格段に見やすくなっているそうです。カメラのフラッシュを当てて見比べてみると違いは一目瞭然です。
そして2階には、見てお気づきと思いますが、実際に使われていた道路標識をリサイクルして作ったベンチが設置してあり、フラッシュを使うとベンチが光るので、ちょっとしたインスタ映えスポットにもなっているそうです。
もちろん休憩も可能です。
さらに2階には、首都高建設時からの歴史を年表で紹介する歴史紹介コーナー、
首都高の技術を紹介する技術紹介コーナー、
そして今まで捨てられていた使用済みの横断幕などを再利用してトートバッグやサンダルを作る首都高のリサイクルプロジェクト「サーキュレーション首都高」の展示なども。
リサイクルプロジェクトの展示
首都高MMパークでは、今後、2階スペースにて様々なテーマによるイベントの開催や、LEGOブロックでのベイブリッジ模型の展示なども予定しているそうです。
これまで、何気なく走っていた首都高速道路ですが、これからは使うたびにここで知ったことを家族や友人に自慢したくなります。
横浜ランドマークタワーのすぐ近くなので、みなとみらいへ買い物に来た時にはぜひ足を延ばしてみてくださいね。
<首都高MMパーク>
開館時間:10:00~16:30
休館日:毎週月曜日(月曜が祝日にあたる場合はその翌日の平日)、年末年始等
※荒天時や急遽メンテナンス時の為、急遽閉館となる場合があります。
〒220-0012 横浜市西区みなとみらい3-2-9
https://www.shutoko.co.jp/updates/2021/data/06/30_oshirase/